検査項目のご説明

TTT/ZTT

検査の目的

TTTはチモール混濁試験、ZTTは硫酸亜鉛混濁試験のことで、いずれも血清中のたんぱく成分の割合を調べる検査です。
血清たんぱくはその70%が肝臓で作られているため、肝機能に異常が生じた場合、TTTとZTTの数値に変化が現れます。

検査結果の見方

要注意 基準値 要注意
ZTT 3以下 TTT 4以下
ZTT 4~12
TTT 5以上
ZTT 13以上

(単位:U)

TTT、ZTTは、血清中のアルブミンとグロブリンの量によって混濁度が変わるため、異常値によって肝臓に障害が起こっていることがわかります。
TTTは男性に比べ女性は値が低く出ますが、更年期以上の女性は数値が高めです。これにはコレステロールの増加が関係しています。
ZTTは副腎皮質ホルモンやステロイド系免疫抑制剤、抗腫瘍剤を長期使用していると低めに出ます。ZTTの値は低くても病気が隠れている場合がありますので、楽観視は危険です。

見つけられる病名

【基準値以下】

  • TTT : 問題なし
  • ZTT : 胆汁うっ滞症など

【基準値以上】

  • TTT : 急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、脂肪肝、高脂血症、膠原病など
  • ZTT : 慢性肝炎、肝硬変、肝臓がん、膠原病、悪性リンパ腫など